商品説明
モンテベロ蒸留所の歴史は古く、約一世紀前となる1930年に設立されました。
当時「カレール」と呼ばれていたこの蒸留所は第二次世界大戦を経て、その活動を徐々に衰退させてしまいます。
しかし1968年、グアドループ島に数代続く家系であるジャン・マルソルとその息子であるアラン・マルソルが当時停止状態にあった蒸留所を購入。
そこから蒸留所の近代化を推し進めたマルソル家によって、1975年、その名を「モンテベロ蒸留所」と改め生産を再開。フレンチ・ラムの名産地として多くの蒸留所が稼働しているグアドループ島で、3番目の生産量を誇るようになるまでに成長を果たしました。
2012年1月にアランの息子であるグレゴリー・マルソルが4代目として蒸留所を引き継いでからはさらに生産性・品質が向上。100%蒸気力により稼働する蒸留施設として最後の1つであるモンテベロ蒸留所ですが、燃料にはバガス(サトウキビの搾りかす)が利用されており、全ての廃棄物の再利用を実現しています。
またその品質においても、アグリコールラム・コンクールではグアドループ島で最も多くの賞を受賞するなど、現在最もフレンチ・ラム愛好家たちから注目を集める蒸留所の一つとなっています。
グアドループ島は羽を広げた蝶の形をしており、中央を流れるサレ川により別れた2島と周辺諸島により構成されています。
左羽の島はBasse Terreと呼ばれ、火山土壌、山が多く起伏豊か、湿潤な気候です。
一方右羽の島はGrande Terreと呼ばれ、石灰土壌、平地、乾燥気候と対照的です。
片方の島からのみのサトウキビでラムを生産する蒸留所もありますが、モンテベロは両方の島よりサトウキビを収穫。
対照的な条件で生産されたバラエティ豊かなサトウキビの個性がラムに反映されています。
収穫
原材料となるサトウキビは、約85%が手刈りにより収穫されています。
サトウキビは時間経過により切り口が黒く酸化し、加水分解を起こしてしまいますが、
手刈りにより切り口を上下2箇所のみにすることでそれを防止できるほか、最も熟して甘いとされている下部30センチを正確に刈り取ることが出来ます。
品種
対照的なグアドループ島の2島で育った、全4種の品種が使用されています。
発酵
発酵は40000L ×7つのステンレス製発酵槽にて、48時間かけて行われます。
蒸留
蒸留は外側銅製、内側ステンレス加工の連続式蒸留機2台を用いて行われます。
液体に強烈な勢いで空気を送り込むBrassageという手法により、揮発性アルコールを除去しているため、悪戯にアルコールを感じさせることのない、より薫り高い酒質に仕上がります。
加水
アルコール度を調整するための水は、100%蒸留所裏手にある軟水の湧き水が使用されています。
熟成
グアドループ島における熟成ラム酒の法令では3週間以上の熟成が必要とされていますが、モンテベロでは全て6ヶ月以上の熟成を行っています。
熟成にはアメリカおよびフランスからのオーク樽のみを用い、はじめバーボン樽で熟成、フィニッシュにコニャック樽を用いるケースが多いです。
*全ての製品に一切人口色素および香料は使用されていません。
グランテールの土壌からなる酸味のあるサトウキビとバステールの甘味の強いサトウキビのブレンドで、甘酸味のバランスが非常に良く調和されています。
(商品資料より)