「ART SESSION」シリーズについて
私達がセレクトするウィスキー・スピリッツと過去・現在を問わず様々なアーティスト・アート作品とのコラボーレーション。
それらを「Classic」、「Contemporary」にアプローチを分けシリーズ化したもの。
私達は常により良い原酒を探し求めます。
またラベルにしてもしかり、その味わいに相応しい美しさや表現を大事にしてゆきたいと考えます。
果実溢れるミルクの小川。
ART SESSION CLASSIC第11弾の原酒に選ばれたのは、
1975年シーバス・ブラザーズ社によって設立、ダフタウンの南西に位置し、ゲール語で「ミルク色の小川」を意味するアルタ ア ベーン蒸溜所よりシングルカスクの原酒。屋根に置かれた4つの小さなパゴダがこの蒸留所の伝統的なスタイルとデザインを表しており、原酒の殆どがシーグラムのブレンド用とされるため、シングルモルトモルトのリリースは貴重な存在なのである。
今回厳選された1樽は、2002年から2005年までの休止期間に入る以前になる2000年に蒸溜された22年熟成品。ハウススタイルであるクリーミーな麦芽の甘い香味、香り高いエステリーな果実の香味が融合した、中熟スペイサイドの魅力たっぷりの1本。ちょっとした青さやフローラルな香味がまた興味深い。また、今回のラベルのモチーフとなるエゴン・シーレが手掛けた「隠者たち」の作品。第12弾でリリースされる次回作との関係性、そして、そのストーリーを楽しんでいただきたい。
ラベルのモチーフとなる「隠者たち」は、オーストリアの表現主義を牽引する画家の一人だった
画家のエゴン・シーレによる作品。
彼の肖像画や自画像は、そのモデルの精神性とセクシュアリティの探求において、
20世紀美術の中で最も注目すべきものであるとも評価される。
二人の人物を描いたこの稀有な肖像画は、
シーレの作品の中で最も寓意的な作品で、描かれているのはシーレと彼の師、クリムト。
二人の関係性にも関連するこの作品の意図と第12弾でリリースされる次回作との関係性、
そして、そのストーリーを楽しんでいただきたい。